質問804 イギリスEU離脱によって不動産バブル崩壊となるか?

イギリスがEUから離脱することが決定しました。これにより、年間に16万人くらいの移民が経済が好調なイギリスに職を求めてやっていきましたが、今後は、規制がかかって入国が難しくなると思います。これにより、加熱している 不動産バブルが崩壊するリスク があると思いますが、どうでしょうか。

質問804 イギリスEU離脱によって不動産バブル崩壊となるか?

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コメント

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    • ラスカル
    • 2016年 7月 09日

    【「不正選挙」は実在するか? 自民党が常に圧勝する真の理由=ちだい 】
    (まぐまぐマネーボイス:2016年7月7日)

     この世には選挙を「ヤラセ」だと思っている人がいる。投票の集計に使われる機械が一社独占となっていて、その機械が自民党の票を増やしているというのだ。本当だろうか?

    《「自民党の支持者ってそんなに多い?」本当に多いのだ》

    ◎選挙で「ヤラセ」は起こるのか◎

     この世には、選挙を「ヤラセ」だと思っている人がいる。

     理由は、投票の集計に使われる機械が一社独占となっていて、その機械が自民党の票を増やしていると考えているからだ。自分の周りに自民党を支持している人は少ないのに、いつも自民党が圧勝するのはおかしいというわけだ。

     しかし、「選挙ウォッチャー」という職業を始めた僕は、今のところ、選挙に「ヤラセ」は存在しないと考えている。オリンピックの開催地は八百長だったかもしれないが、集計システムを使ったヤラセは起こっていないと考えているのだ。

     もし、本当にそんな「ヤラセ」をするなら、この秘密が漏れないように少人数で運営する必要があるし、「なぜ毎回、自民党が圧勝するのか」という答えは、純粋に自民党に投票している人が多いからだ。

     もしかしたら、「本当にそんなに多い?」と思うかもしれないが、本当に多いのだ。

    ◎キャバクラ嬢の「3大タブー」◎

     キャバクラなどの水商売で働く人たちが古くから「3大NG」としている話題は、「政治・宗教・野球」だという。大阪のキャバクラで「今日は巨人が勝って嬉しい」なんて言ったら、きっと多くの客が不快になるように、政治や宗教の話も触れてはならないとされている。

     これは水商売ならずとも、人間関係を円滑に進めるためには必要なことで、いちいち「あなたは何教のどの宗派を信仰していますか?」とか「あなたは自民党支持者ですか?」なんて質問はしない。だから知らないだけで、自民党を支持している人は意外と多く、世論調査の結果を正しいとすると、国民の約3割は自民党を支持している。

     ただし、ここからが面白いところだが、「なぜ自民党を支持しているのか」という理由については、実にふわっとしている。「だって自民党じゃないと回らないでしょ」とか「民進党なんて嫌いだもん」みたいな話だったりするのだ。

     世界的に経済が回復している中で、強烈に貧富の差を拡大しただけで、庶民の生活がろくすっぽ改善されていないアベノミクスにご満悦な人々が、国民の約3割を占め、そのほとんどはイメージで語っているということだ。

     イメージがどれだけ大切かがよくわかる。安倍政権がメディアのボスたちに寿司を食わせる理由もわかる。

    ◎ホリエモンと中卒ニート◎

     日本人は、ホリエモンが好きだ。かなり過激なことを言っているが、東大卒で、事業で一時代を築くほどの大成功を収めた人物ということで、「この人の言うことは面白い」と思っている人は多い。

     しかし、まったく同じことを中卒のニートが語っていたと考えてほしい。同じことを言っていたとしても、人々は「黙って働けよ、クズ!」の一言で片づけてしまい、誰も相手にしないことだろう。

     僕もまた最初に「選挙ウォッチャーという職業を始めた」という断りから始めているので、読者の皆様に多少は受け入れられるかもしれない。「中卒のニートですが語らせてもらいます」から始めたら、やはり「黙って働けよ、クズ!」の一言で片づけられたあげく、「選挙はヤラセだよ!」と思われてしまうかもしれない。

     世の中は誰が語るかも大事で、その人のイメージも大事なのだ。嫌いな人の意見はどんなに面白くても受け入れてもらえない。

     その最たるものが政治家であり、例えば、国民から壮大なスケールで嫌われてしまっている舛添要一氏は、もう何を言っても信用してもらえない。今さら舛添氏が都知事としての仕事はちゃんとしていたかもしれないことを触れる人はいない。

     これからの政治家は、企業と同じように宣伝が必要だ。そういう意味で言うと、メディアも巧みに使い、最もイメージ戦略にこだわっているのは、安倍晋三や橋下徹かもしれない。これからは政治家がどんどんテレビに出てくるようになるかもしれない。さまざまなバラエティー番組に出演するようになってきたら、日本は終わりだろう。

    ◎それでも若者が「自民党」を選ぶたった1つの理由◎

     18~19歳の若者は、多くが「自民党」に投票すると予想されています。当たり前です。

     自民党に投票する若者が少ないとわかっていれば、そもそも18歳や19歳に選挙権を解禁しようとは言いません。自分たちに有利になるから解禁されたのです。

     しかし、18歳や19歳の若者は、自民党に何か良い思い出があるわけではありません。政治のことをよく知らない若者が、投票した時に一番バカにされない政党が「自民党」であるというだけです。

     「どこに投票したの?」と聞かれて「共産党」と答えた日には、「どうしてそんな政党に投票したんだ!」と言われるに違いありません。

     あるいは「民進党」と言っても、「どうせ政権交代しても何もできないような無意味な政党に入れるんじゃない!」と言われるだけです。

     本当は「自民党」だって目クソ鼻クソですし、創価学会とくっつき、自分たちは「神道連盟」や「日本会議」、安倍晋三にいたっては「統一協会」から支援を受けているカルトまみれの政党なのに、誰もそんなことに興味がないし、「やっぱ自民党しかないよねぇ!」ぐらいになっている現実。

     18~19歳の若者に自民党の正体を教えてくれる人はいないし、未成年の男性を議員宿舎に呼んで、お金を払ってケツの穴を掘らせてもらっている議員もいたのに、若者たちはそんなの知らないんです。

     フジロックに「音楽に政治を持ち込むな!」という批判が殺到するぐらい日常生活に政治の話を持ち込むのがタブーになりつつある日本。これだから日本の政治は腐敗するし、アホみたいな政治家が堂々とアホみたいな政治をしてしまうのです。

     やはり日常的に政治の話をしていくしかないのではないかと僕は思うのです。

    ◎日本国民とイギリス国民、本当に「愚か」なのはどっち?◎

     ご存知の通り、イギリスはEUを離脱することが決定しました。連日、イギリスがEUを離脱するなんて愚の骨頂だと言わんばかりの報道がなされていますが、こうなった時は逆に気をつけた方がいいと思います。

     確かに、イギリスがEUを離脱することは、デメリットも大きく、特に日本にとってはデメリットが大きいです。「何なんだよ、イギリス!」と言いたいのも分かりますが、まるで愚の骨頂であるかのような報道を続けるというのは、いかがなものかと思います。

     安倍政権に対しては、どんなに愚の骨頂のような政治をしていても、だんまりを決め込むくせに、イギリスに対しては罵詈雑言の数々を投げかけるかのごとく、徹底的に糾弾しているようにすら見えてきます。

     「日本のデメリットが大きいじゃないか!」と怒るだけなら、僕はまだ理解できるのです。だって、その通りですし、憤る気持ちは分かるから。しかし、「イギリスは間違えている!」という論調は、理解ができません。

     それはイギリスの選択であって、彼らは正しいと思ってやっていて、どこにも答えのない問題だからです。だから気をつけるべきです。

     少なくとも、イギリスがEUを離脱するまでには2~3年かかると言われていますが、しばらくはEU圏が不安定な状態になると思います。そうなれば円高が進み、円高になれば株安が進みます。

     僕たちの年金を突っ込んで株を上げようと試み、結果としては、僕たちの年金を溶かしただけで終わったアベノミクス。年金をリスクの高い株で運用していくなんて、頭がイカれているのです。

     日本だって愚の骨頂みたいな政治をしているくせに、まるでイギリスが愚かであるかのような報道を繰り返し、まるでEU離脱が不正解のように言っていますが、もしかして長期的に見れば、離脱は正解かもしれません。目先のものだけを見て批判していないでしょうか。

     どうせ批判をするなら、しっかりと奥の方まで見て批判するべきで、世の中の論調に同調して批判しているようなことだと、大切なことを見失ってしまうように思うのです。僕は「選挙ウォッチ!(仮)」という本を執筆中ですが、イギリスの国民投票についても触れていこうと思っていますので、楽しみにしていてください。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 09日

     まあね、医療業界や建設業界、物販や流通業界、公務員も自民党だからねぇ~。創価信者は公明党だし、与党が圧勝するのは当たり前でしょ。しかも、ちゃんと投票に行くし。

     そもそも与党に文句ばっか垂れている底辺層って、投票に行かないじゃん。「投票に行っても何も変わらない」とか言って。

     いやいや、ただ投票所の小学校や公民館に歩いていくのが、かったるいだけでしょ。www ど~せ貧乏・ヒマ有りなんだから、投票ぐらい行けよって!

     与党支持者って多忙なのに、何とか時間を作って投票に行くからな。選挙当日に投票に行けない人は、何とか期日前投票に行く。

     投票にも行かないで「不正選挙だぁ~」とか騒いで、「火消し」だの「工作員」だの「ムサシ」だのって妄想全開なんだから、笑っちゃうわ。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 09日

    >「黙って働けよ、クズ!」

     これ希望にも言ってやりたいな。wwww

    • man21
    • 2016年 7月 09日

    自民党が支持されているのは本当だと思います。その他はもっとひどいですからね。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 09日

    >自分の周りに自民党を支持している人は少ないのに、いつも自民党が圧勝するのはおかしいというわけだ。

     そりゃ底辺層の周りには、底辺層しかいないからな。www

     ちなみにオイラの周りは自民党支持者ばかりじゃが。www

     基地外の周りには基地外ばっかだしな。

    • man21
    • 2016年 7月 09日

    そりゃ99%は底辺層ですよ。まともな教育受けていないですからね。敗戦国ですから。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 09日

     希望みたいな発達障害、アスペ、コミュ障って、他人の態度や表情や言動から、相手がどういう感情を抱いているかとか推測する部分の、脳の活動が弱いんだよな。しかも相手が愛想をつかしているのに、思っていることを全て喋り尽くさないと、気が済まないし我慢できない。

     でも本人は脳の異常だと思っていないから、自分を理解しない相手が悪い。相手がバカ。自分は優秀。バカどもが陰謀を働いて自分を苦しめている。

     だからどんな職場でも、人間関係が原因で長続きしない。職能・スキルが身につかない上に転職歴が多いもんだから、自分を雇ってくれるのは誰でもできる仕事内容の職種ばかり。もちろん、そんな仕事だから時給は安くて重労働。自分を奴隷の様に扱っているのは、金の亡者の雇い主が搾取しているためだと思い始める。

     きっとユダ金どもが裏で操っているに違いない。そうだ、世界中の人たちのために、ユダ金どもを倒そう。それが自分に与えられた使命だ。ラスカルは工作員だから、あんな奴のコメントに惑わされている経済倶楽部会員さんたちのために、めげずに不正選挙を暴き出すぞ。

     ・・・・って、まあこんなところだろう。www

    • Calgary
    • 2016年 7月 10日

     昨日、両国国技館に行ってきました。今思えば、最も有効な時間の過ごし方はブースでずっとマーケットスピードの使い方を係員の人について教えてもらうことだったかもしれません。それに会場の講演者よりブースの石原順さんあたりの話をずっと聞いておけばよかったかなと思いました。会場の講演者は投資家としての実力より一般向けの知名度やら楽天証券および協賛企業の思惑で選ばれているわけですから。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 10日

     今日、投票に行って比例代表の用紙に記入する時に、「政党名じゃなくて個人名で記入すっかな」と思って、記入台の正面に貼ってある政党・候補者表を眺めてたのさ。

     そしたら「支持政党なし」っていう表示があったから、「えっ、支持政党なしって記入して、意思表示はできんやろ。」と思って良く見たら、「支持政党なし」っていう政党名だった。ww

     おいおい無党派層のジジババや高校3年生なんか、間違えて「支持政党なし」って記入しちゃうだろ。最初から誤認誘導するための政党名やんけ。ズル賢いというか汚いというか、最低な奴らだわ。

     一般企業だったら公正取引委員会から「不当景品類及び不当表示防止法」違反で勧告・指導レベルですわ。

     ちなみに独立党はなかったな。まあ供託金すら用意できない奴らだから、立候補は無理じゃろ。立候補できたとしても、票が獲得できないから供託金は没収になってしまうが。そうなると、お得意の「不正選挙だぁ~」が始まるからな。

     今夜8時を過ぎたら、また希望の「不正選挙だぁ~」のコメントが大量に書き込まれるから、みなさん希望ゴキジェットの殺虫剤を用意しておくように。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 10日

    【いつまで安全?「リスク回避の円買い」に走る外国人のナニワ金融道】
    (まぐまぐマネーボイス:2016年7月7日)

     イギリスがEUから離脱することが決まった瞬間、通貨「円」が世界中から買われて、一時、1ドル99円まで円高が進行しました。しかしながら、私たち日本人としては不思議な感情も湧いてきます。なぜ、政府の負債が対GDP比で250%を超えるほど借金の多い我が国の通貨が、海外から大量に買われるのか?と。

     本日はこの疑問に可能な範囲でお答えしていきます。投資家の判断は最終的にはファンダメンタルズを拠り所にしているはずで、偶然で決まっているわけではありません。何か理由があるはずなのです。

    《なぜ金融危機のたび円高に? いつまで日本円は「安全」なのか》

    ◎『ナニワ金融道』の桑田がヒント!◎

     大阪の街金を舞台にした大ヒット漫画『ナニワ金融道』。

     まず最初に、お金を貸す立場の人間が、どういうロジックで融資をしているのか?について理解しておきたいと思います。

     なぜ、お金を貸すという行為を理解する必要があるかと言えば、安全性を見極めるポイントがわかるからです。

     ここから、なぜ金融危機のたびに「日本円が安全だ」と海外投資家から思われるのかを探っていきましょう。

    ◎お金を貸してもよい2つのケース◎

     ナニワ金融道の主人公の灰原はサラ金で働くことになり、先輩の桑田から金貸しの鉄則を学んでいきます。

     まず、桑田は「公務員だったら、融資せい!大丈夫や」と言います。

     これがお金を貸す時の審査の1つ。公務員は景気に左右されない安定した職業です。金貸しからすると、「安定したプラス収入がある場合」は、お金を貸しても、貸し倒れるリスクが大幅に減ります。

     これがケース1「安定したキャッシュフロー」です。

     それでは、金貸しは安定したキャッシュフローを持たない人には一切、お金を貸さないのでしょうか?いいえ、そういうことはありません。もう1つ、融資するケースがあります。

     それは「換金性の高い担保がある場合」です。

     ナニワ金融道では、ケース1に該当しない場合は、「連帯保証人」または「不動産」などの担保を顧客に要求します。

     桑田は灰原の先輩なので、不動産に関する知識が豊富です。金貸しは不動産に抵当権を設定して、万が一、借金を返せなくなった時、担保の不動産を没収します。

     抵当権は同じ不動産に複数設定できるので、当然、桑田は灰原に「他の債権者が抵当権を設定しないか?」を念入りに確認させます。

     連帯保証人は不動産などの担保を擬人化したものです。金貸しは借金を返せなくなったら、連帯保証人から資産を取ることができます。

     不動産や人などを用いて、担保を押さえるのがケース2となります。

     ここまでで一旦、まとめます。

    <お金を貸してもよいケース>

    ケース1:安定したキャッシュフローがある
    ケース2:担保がある/連帯保証人がいる

    ◎我が国には安定したキャッシュフローがある◎

     資源のない日本がどうして世界第3位の経済大国になれたのか?それは「モノ作り」が得意だからです。先進国になっても、ドイツと同じように輸出基盤を崩していません。

     日本国のビジネスモデルは外国に製品を売って、外貨を得て、そのお金を国内に循環させることで成立しています。それは「経常収支」を見たら、一発でわかります。

    ◎35年間連続で経常収支が黒字の先進国は日本だけだった◎

     経常収支とは、国際収支のうち、財貨やサービスの取引による収支を表したものです。経常収支は一国の対外的な経済力を示します。日本はこの数値がほぼ一貫して、黒字です。赤字を記録したのは1980年の1回だけです。

     35年間連続で経常収支が黒字の国は先進国では日本だけです。GDPの2~4%は海外との貿易で稼ぎ出しています。

     海外から日本を見た時に、この「安定したキャッシュフロー」はとても魅力的に映るのです。

    ◎日本とドイツの経常収支を比較すると◎

     他の国の経常収支も確認してみましょう。

     比較的、日本と似たようなビジネスモデルを持つドイツの経常収支はどうなっているのでしょうか?

     21世紀に入ってからは、ドイツの方が日本よりも経常収支の黒字幅が大きく、GDPの占める割合も高いです(近年では概ね5~8%)。しかし、2001年までは赤字の年が多く、安定していません。

     ここで、ナニワ金融道の灰原・桑田が、なぜ公務員にお金を貸したがるかを思い出してください。

     「安定している」ことが重要なのです。

     その点、35年間、黒字が続く我が国の経常収支の安定度は、他国が追従できないレベルに達しています。経常収支の黒字が続いているため、対外純資産は日本が世界一となっています。

     先進国になっても資源のない我が国は輸出基盤を温存させてきました。このことは「円安で破たんしにくい体質」「破たんして円安になっても復活できる体質」であることを示しています。

    ◎通貨「円」の担保は私たち自身、日本国の個人と法人だ◎

     我が国の最大のリスク要因は政府の負債の大きさです。GDP比で240%を突破しており、他国を圧倒しています。ダントツで1位です。

     意外なことに、海外投資家は政府債務の大きさはそれほど気にしていません。なぜなら、お金を貸しても良いケースの2番目「担保がある/連帯保証人がいる」に該当すると思われているからです。

     なぜなのでしょうか?それは政府の負債が「内国債」だからです。海外の保有者はわずか5%だけとなっています。95%は日本国内の金融機関が保有しています。

     私たちは銀行にお金を預けています。

     日本国の個人・法人 → 預金 → 金融機関 → 国債購入 → 政府

     このような構図になっています。間に「金融機関」が入っているため、話がわかりにくくなっていますが、結局は次のような構図です。

     日本国の個人・法人 → 国債購入 → 政府

     間に入っている金融機関を抽象化すれば、国債の所有者は日本国の個人・法人となります。つまり、万が一、政府が国債を返済できなくなった場合、日本国内の個人と法人がダメージを受けます。

     一方、日本国内の個人と法人は大きな資産を保有しています。これが「担保」になっているのです。

    ◎私たち日本国民は債務者?それとも債権者?◎

     経済の主体は「法人」「個人(家計)」「政府」の3者です。

     中には「私たちは債務者ではなく、政府に対して債権者である」という意見もあろうかと思います。しかし、政府は「法人」と「個人(家計)」に対して、徴税権を持っています。

     そのため、万が一、政府が単独で破たんした場合、法人と個人が「我々は政府の債権者だから、お金を返せ!」と主張しても意味を成しません。歴史的には「インフレ税」という形での納付方法が最も多いのです。

     個人や法人は、有事の際には政府の負債をリカバリーする立場であることを忘れるべきではありません。

    ◎一番のお金持ちは「個人(家計)」◎

     この3者の資産と負債がどうなっているのかを確認しましょう。日銀が作成した2016年第1四半期の資金循環(速報)から数字を拾っていきます。

     金融機関は法人と個人の資金を預かっている中継機関であるため、ここでは除いて、法人、個人(家計)、政府の資産額と負債額を明らかにします。

    <法人>
    ・資産 1,094兆円 ・負債 1,428兆円 → ・正味資産 ▲334兆円
    <個人(家計)>
    ・資産 1,706兆円 ・負債 390兆円 → ・正味資産 1,316兆円
    <政府>
    ・資産 554兆円 ・負債 1,245兆円 → ・正味資産 ▲691兆円
    ※「▲」はマイナス

     政府の負債は1200兆円を突破していて、圧倒的に多いです。一方、我が国では個人(家計)の資産が1700兆円以上あり、政府の負債よりも大きな金額になっています。

     これは個人、つまり、私たちは、政府が国債を返済できなくなっても、保証できるだけの資産を持っていることを意味します。

     我が国のGDPは約500兆円。政府の負債は対GDP比で240%以上を突破しています。法人、個人、政府という経済における主要3者を総合的に見ると、個人の資産が圧倒的に多く、政府の連帯保証人としての役割りを十分に果たせると言えます。

     つまり、下記の2点を重視して、海外投資家は通貨「円」を「安全資産」と見做しているのです。

    ◾安定したキャッシュフローがある(経常収支が黒字、かつ、対外純資産が多い)
    ◾担保がある/連帯保証人がいる(個人の資産が政府の負債よりも多い)

    ◎ただし、通貨「円」は相対的に評価されているに過ぎない!◎

     海外投資家の場合は、通貨「円」で生活しているわけではありません。ここが国内投資家との最大の相違点です。

     つまり、海外投資家が通貨「円」を持っていても、一時的な避難先にしかならないということです。

     空から飛来してくる爆弾から身を守る防空壕にはなっても、長期的に住む家にはなりません。だから、長期的に通貨「円」が安全資産になっているわけではないので、その点は誤解しないでください。

     米ドル、ユーロ、円という世界3大通貨の中で、今回、イギリスのEU離脱により、ユーロが売られました。

     ユーロが下がった分、相対的にドルと円が上がっただけです。永久に通貨「円」が上昇し続けることは難しいと思います。

     なぜなら、最終的には通貨の価値も株式や不動産などの他の資産と同じく、ファンダメンタルズの価値に帰着するためです。

     日本のGDPは現在、世界第3位です。

    <2016年 GDPランキング>

    1位:アメリカ
    2位:中国
    3位:日本

     これがゴールドマン・サックスの予想によれば、2050年には日本は8位まで落ちます。シティグループによる長期予想でもほぼ同じ結果になっています。

     2020年までは世界第3位の地位を維持できますが、2030年には4位、2040年には8位に転落する予想になっています。

    <2050年 GDPランキング(ゴールドマン・サックスによる予想)>

    1位:中国
    2位:アメリカ
    3位:インド
    4位:ブラジル
    5位:メキシコ
    6位:ロシア
    7位:インドネシア
    8位:日本
    9位:イギリス
    10位:ドイツ

     世界経済の中での相対的な地位が低下していく中で、当然、通貨「円」の価値も下がっていくはずです。

    ◎いったい何が起こる?日本円が「リスク資産」になるとき◎

     個人の資産が約1700兆円、政府の負債が約1200兆円。政府の負債は次のようなペースで増えていっています。

    1986年 241兆円
    1996年 523兆円
    2006年 942兆円
    2016年 1245兆円

     最低でも10年で1.3倍以上になっています。

     我が国の人口は今後、毎年50万人以上、減っていくため、個人の資産が大幅に増えていくことは考えにくい状況です。

     政府の負債が今のペースで増えていけば、2026年には1600兆円に迫るでしょう。そうなると、海外投資家は通貨「円」に対して、悲観的な評価を下すようになるはずです。

     10年も経てば、世界は一変してしまいます。

     今は空前の低金利でなんとか政府は耐え忍んでいますが、借金は返済しなければ複利でどんどん増えていきます。

     ナニワ金融道で、泥沼というサラリーマンが帝国金融に180万円の借金をするというエピソードがありました。

     泥沼は帝国金融以外から借金をして、180万円の借金を48万円に減らすことに成功しました。しかし、いつの間にか帝国金融以外からの借金がトータルで200万円を超えてしまいました。

     泥沼は灰原に愚痴を言います。

    「全然、借金が減らない」と。

     それに対して、灰原はこう諭します。

    灰原:
    「そりゃーそうでしょう。僕もそうだと思いますよ。だって実際に泥沼さんが汗水流して返済したのは12万だけなんですからね。確かに金策であちこち走り回ったことでしょう。でもそれは借金です」

    泥沼:
    「組合からの金も回数券で作った金もみんな借りた金やから……実際に働いて返済したのはわずか12万だけやったんか……」

     借金は汗水流して返済しないと、元本は減らない!元本が減らなければ、複利で借金は増加していきます。政府が巨大なリスクを抱え込んでいることには変わりはなく、リスクが顕在化すれば、通貨安(円安)に一気に向かうのです。

    ◎今回のまとめ◎

    <1>

    金融危機のたびに、なぜ円高になるのですか?

    回答(1)
    <お金を貸してもよいケース>
    ケース1:安定したキャッシュフローがある
    ケース2:担保がある/連帯保証人がいる
     ↓
    <海外投資家からの目線>
    ケース1:経常収支が黒字、かつ、対外純資産が多い。
    ケース2:個人の資産が政府の負債よりも多い。
     ↓
    通貨「円」は海外から見ると、安全資産に見える。

    回答(2)
    米ドル、ユーロ、円の世界三大通貨のうち、今回、イギリスのEU離脱によりユーロが売られた。資金がユーロから逃げ出し、に米ドルと円に集まった。

    <2>

     ところが、10年、20年、30年と長期で見ると、通貨「円」は安全資産にならない。

    理由(1)
    政府の負債はどんどん複利で増大しており、いずれ「ケース2:個人の資産が政府の負債より多い」が満たせなくなる。

    理由(2)
    2050年には日本の世界GDPランキングは第3位から第8位に転落する。世界3大通貨の地位にとどまれない場合、金融危機の際、そもそも「避難先」として選択されなくなる(可能性が高い)。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 10日

     まあ希望の望んでいる今年や来年、長くても2018年までに、日本が破綻することはないですな。10年後はどうなるか知らんけど。

     破綻してもインフレ税よ。インフレ税なら誰も責任取らなくていいし、恨まれないし、アメリカ国債を売らなくていいし。希望みたいな貧困底辺層の怨恨、嫉妬が元の財産税や預金封鎖なんか、ね~よ。まあ所得税や消費税、固定資産税はガッポリ持っていくだろうが。金持ちだけが泣いて、貧困層はウハウハなんてね~わ。一番泣くのは仕事なし、社会保障なしの、ナイナイずくしの底辺層だろうって。なに日本破綻を楽しみに待ってんだよって!。

    • man21
    • 2016年 7月 10日

    大筋でその通りだと思います。しかし。アメリカ国債を売らなくていいし。ではなくて、売れない(売れるもんなら売ってみろー!)=資産ではないので、ヘリコプターマネーでインフレ税(ハイパーではない)ではないしょうか。ほかに道はありません。結構ハードランディングだと思います。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 10日

     もし預金封鎖や財産税(おまえの財産は国家が没収するぞぉ~)っていうのをやる場合には、国民を納得させるためにアメリカ国債を売却処分せざるを得ないが、インフレなら逆にドルで国家財産保全するためという理由で、米国債を売らなくて済むからね。

     アメリカのご命令でインフレ税が採用されるのは明らか。戦後の国家財産が何もない状態での、GHQ駐留費確保のための、GHQ統治下での預金封鎖や財産税なんか、参考にならね~よって。

     嫉妬や怨恨で未来予測すんなよって、底辺層ども!

    • man21
    • 2016年 7月 10日

    さすがの日本人も預金封鎖や財産税では暴動になるよね。政権終わりだよね、そんなことしないでしょう。
    問題は時間軸でしょう。日本の総資産からアメリカ国債分を引くと10年もたない可能性があります。

    • ラスカル
    • 2016年 7月 10日

     よく横森さんが言っている「日銀の国債保有比率が51%で、国債大暴落」説だと2018年だけど、日銀の国債保有比率100%は2031年だからねぇ~。2018年から2031までのどこまで日本円の信用がもつかだね。

     なにわ金融道じゃないけど、まだ51%だと「まだまだ貸せるじゃん」なんだよね。2022年が71%、2025年が81%、2027年が90%。でもこれはあくまでも黒田が毎年80兆円を買い続けるという前提。

     まあ10年後の2026年を目安に準備しときゃ~、いいと思うよ。横森さんの「もうすぐ破綻するぞぉ~」の過去の発言で、焦って大損ぶっこいた経済倶楽部の会員さんが、いっぱいいるじゃろ。

     もうちょっと客観的に冷静に考えないと、個人的な願望が入って判断を誤るわ。

    • 西谷
    • 2016年 7月 11日

    黒田さんが退任した後の日銀総裁がこのまま
    この金融緩和を続けるとは思わないけどな…。

    てか、国債には満期がある。
    日銀の現在保有する国債はどんどん償還を迎えてるので
    ロールオーバーをするかどうかの問題。
    FRBはロールオーバーをして保有数を減らしてないよね。

    償還されてロールオーバーされないとどうなるか?
    日銀の利益の95%は国庫に納められることになってるので
    政府に帰ってくるんだよね
    ここが欧米の中銀と政府の違い。
    FRBは米国政府の子会社ではないし、ECBはドイツ政府の
    子会社ではないけど、日銀は日本政府の子会社なんだよw

    そんな面倒なことしなくても、財務省のホームページには次のような事が書いてある。

    「元本については償還日から10年、利子については利払日から5年が経過すると、 国に対して国債の元利金を請求する消滅時効が完成し(「国債ニ関スル法律」第9条)、
    消滅時効が完成した国債については元利金の支払いが行われません。 」

    満期日から10年経過したら払いませんよと証書に書いてあるので、10年間日銀が請求しなければ、その国債は消滅する(笑)

    日銀が国債を買い始めたことで、事実上日本の財政問題は解決してるんだよねw

    そもそも、その借金の内訳で、政府短期証券はほぼ為替介入に使ったお金で外貨準備に変わってる。売れないとかいうけど少しづつ売ってる時期もあるよねwほとんど米国国債なんだから、中国や韓国のわけわからん外貨準備よりまし。

    建設国債に財投、こんなものは他国では借金に含まない。日本のインフラは素晴らしいもので、未来の日本人も恩恵があるはずだし、財投なんて財務省の役人が責任もって返すべき(笑)
    財政破綻とか全然心配することないだろ?
    海外は日本政府や日銀でなく、日本人、日本企業を信用してるんだからさw

    現在のIT化ロボット化で世の中の仕事が恐ろしく減ってるので、自然の税収減により、老後の社会保障の不安にはやはり資産課税しかないだろ?格差是正にもそれしかない。別にこれは財政破綻とかは関係ない。

    そもそも政府がこれだけ借金したから、その分が国民の資産に置き換わってるわけだ。日本にいたから稼げた金なんだから勝ち逃げなんてできるかい(笑)

    • man21
    • 2016年 7月 11日

    償還されてロールオーバーされないとどうなるか?
    日銀の利益の95%は国庫に納められることになってるので
    政府に帰ってくるんだよね→その通りですが元本はファイナンスですよね。

    • 西谷
    • 2016年 7月 12日

    >国(政府)の発行した国債等を中央銀行が直接引き受けることをいいます。一般に財政ファイナンスを行うと、その国の政府の財政節度を失わせると共に、中央銀行による通貨の増発に歯止めが掛らなくなって、悪性のインフレ(ハイパーインフレ等)を引き起こす恐れがあり、そうなると、その国の通貨や経済運営そのものに対する国内外からの信頼も大きく損なわれるため、先進各国では、財政ファイナンスを制度的に禁止しています。

    財政ファイナンスしたら、どんでもないことが起こると言われてましたよね(笑)でも現状の日銀の行ってる行為はどうみても財政ファイナンスですよね?

    世界中から信用されなくなり、円が紙くずになるどころか
    独歩高に近くおかしくないですか?
    世界の人々は、日本政府や日銀を信用してるわけではないですね
    我々”日本人”を信用してるわけです。

    別に政府の借金なんていかようにもなるんですねw
    日銀のバランスシートがどうなろうが、日銀は倒産しませんよね。
    日銀に返済しろ金利を払えと言ってくる人や組織は存在しませんからw

    日本がもし金本位制だったとすれば、日銀券が持ち込まれて求められれば正貨(ゴールド)と交換しなければなりませんから発行銀行券は債務だと言えますがw

    • Calgary
    • 2016年 7月 12日

    >世界の人々は、日本政府や日銀を信用してるわけではないですね
    我々”日本人”を信用してるわけです。

     この辺の機微は実際に外国の人達と接していて実に感じ入るところですね。ただ、この日本人にはカズオ・イシグロなども含まれているわけで、日本国内のみに視野が限定されると分りにくいのかもしれません。
     とはいえ、今はいいのですが自分自身で見ても老後の準備くらいはしておいた方が良さそうです。個人的には、また北米の資産に徐々に比重を移していこうかと思っています。

    • cybermika3
    • 2016年 7月 12日

    2050年、シナがGDP世界第1位~~?本気でこんな予測してるのでしょうかね。BRICsとか言って持ち上げてたゴールドマンの予測ねえ。そんな先の未来の予測じゃなんとでも言える、その時代になったとき、生きてる人ほとんどいないか、覚えてもいないだろうから無責任な予測で何の意味もない。大体2050年ごろ、中国が存在してるかどうかもわからないじゃない。

    • man21
    • 2016年 7月 12日

    たしかに財政ファイナンスしても市中にお金がじゃばじゃば流れなければ問題ないですね。そういう意味では簡単に破綻はなさそうですね。ずっと続いてほしいものです。アメリカ国債が使えれば~。

    • cybermika3
    • 2016年 7月 15日

    ヘリコプターマネーが財政ファイナンスのことなんだそうですね。いよいよかな、本格的な財政出動。
    日本景気良くなるでしょうね、来年あたりから。
    Pokemon Goがこんな受けるとは。Nintendoの株買っておけば良かった!!!

    • Calgary
    • 2016年 7月 15日

     任天堂ならADRで買えますからね。ある意味、日本の国際競争力は中国なんてものではないかと思う。希望さんだって、パプア・ニューギニアの原住民に十分対抗できるのではないか。

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